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文章を書く仕事をしている人や趣味で文章を書いている人など、とにかく文章を書くことに関わっている人におすすめしたい本です。
「文章とは、こう書くべきだ!」という考え方から抜け出し、自分らしい文章を楽しく書くことできるようになります♪
読んでみて感じたこと
文章術について書かれている本はたくさんありますが、こちらの本は全くそれらの本とは違います。
タイトルの通り、読みたいことを書けばいいので、こういう文章を書きなさいとかそんなことを書いてあるわけではありません。
ですので、文章とはどう書けばいいのか“具体的に例文まで添えて知りたい”という方にはおすすめできないかもしれません。(いわゆる定型文などが知りたい人には向いてないかもです。)
それよりも“どういった文章を書こうか悩んでいる人”や“書きたいことはあるけど、うまく言葉が出てこない”など、そういった悩みを抱えている人におすすめです。
以前の私は“こういうふうに書く”や“文章をこう繋げたら、次はこう!”のように形に当てはめた文章を書かなければいけない!と思い込んでいました。
しかしこの本を読んで、“こうしなければいけない”という呪縛から解放されたように感じ、今では本当に好きなように文章を書くことができるようになりました。
そしてこの本をきっかけに、よりいっそう文章を書くことが楽しくなりました♪
心に響いた文章4選
ここではこの本を読んで、気になったことや心に響いた文章を4つほどピックアップしています。
参考までにご覧ください!
自分が読みたいことを書けば、自分が楽しい
自分が読みたいことを書けば、自分が楽しい。(p4)
文章を書くことを仕事にしている方は、このシンプルかつ一番大事なことを忘れてはいないでしょうか?
私は趣味でこちらのブログを始めたので、まだまだ書くことは“楽しい”という領域です。
しかし、もしこのブログがなにか“仕事”につながることになったときに、果たしてこの言葉をずっと意識していられるだろうかと思うことがあります。
もちろん書くために好き勝手できないこともあるでしょう。
しかしそれでも、自分が読みたくないことを他人が読みたいと思ってくれるのか?
変なことを意識して文章を書けなくなるよりかは、自分が読みたいことを書いて楽しんだ方がはるかにいいでしょう!
「自分が読んでおもしろい文章」とは、「まだだれも読んでいない文章を自分で作る」ということである。
「自分が読んでおもしろい文章」とは、「まだだれも読んでいない文章を自分で作る」ということである。(p101)
これだけインターネット上に様々な情報が溢れているなかで、誰かが詳しく書いたものと同じようなものを書いても意味がないでしょう。
大事なのは、「自分が読みたい文章をまだ誰も書いていない、じゃあ私が書こう!」ということではないでしょうか?
「書く」ということの始まりはここにあるのです。
固定された文章は他人と同じになりやすいことが多いです。
まずは「自分」が読みたいと思う文章を書くことに集中してみましょう!
事象に出会ったときに、そのことについてしっかり調べて、愛と敬意の心象を抱けたならば、過程も含め、自分に向けて書けばいい。
事象に出会ったときに、そのことについてしっかり調べて、愛と敬意の心象を抱けたならば、過程も含め、自分に向けて書けばいい。(p195)
書く時に大事なのは“愛と敬意”を持つことです。
特に“しっかり調べる”ということは、とても重要だし必要なことです。
ここが抜けているだけで、中身がない文章が出来上がり、そんな文章は自分自身でさえ読みたいと思えない文章の誕生であり、そんなもの絶対に他人は読みません。
ブログ界隈ではよく「とにかく100記事書け!」みたいことを言われていることも多いですが、ただ書くだけでは何の意味もないですよね?
もちろん“たくさん書くこと”は“経験”として必要ですが、それよりも“時間をかけてすべての記事に愛情が持てるくらいの文章を書くこと”が一番大事だと私は思います。
書くことは世界を狭くすることだ。しかし、その小さななにかが、あくまで結果として、あなたの世界を広くしてくれる。
書くことは世界を狭くすることだ。しかし、その小さななにかが、あくまで結果として、あなたの世界を広くしてくれる。(p225)
確かに、書くことは世界を狭くするといえるでしょう。
例えば、「本」というキーワードだと数えきれないものがあります。
しかしそれが、「日本の」「この本」というだけで、たった1つに絞られてしまうからです。
でも、それをどこかの誰かが見てくれる。
たったそれだけであなたの世界を広くしてくれるのです。
特にこれだけインターネットが普及して、SNS等では今までであれば関われないような人と繋がることができるようになりました。
それはどれだけでも世界を広くすることができる、その可能性が無限に広がりますね!
まとめ
この本は、余白が多く、本を開いたときに「白い部分が多い本!」と感じるでしょう。
それもそのはず。
最初の方で著者は“大事なことは文字が少ないこと”だと言っています。
たしかに、ずらずら文字が並んでいても“文章を読んだ気”にはなるかもしれないが、それは真に“自分のため”にはなりません。
私なりにこの本をまとめると以下のように感じました!
・自分が読んで楽しくない文章を、他人が読んで楽しいわけがない。 ・文章術の本ではない。タイトルの通り、読みたいことを書いた本である。 ・起承転結に則り書くことは大事。随筆(事象と心象が交わるところに生まれる文章)は、起承転結との相性がいい。 ・書くためにそのことについて調べること。必ず一次資料にあたること。 ・ちょいちょい入る例えが面白かったり、ちょっとスベったりしている本。
「文書」ではなく「文章を書きたい」と思っている方は、そのへんにある文章術の本を読んで変な知識を入れ、自分の考えを狭める前に、まずはこの本を手に取って気軽に文章を書いてみてほしいです。
私にとってこの本は、固い頭を柔らかくしてくれるものでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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